『糖尿病』と『歯周病』には深い関係があることをご存知ですか?
血液中のブドウ糖が慢性的に増加することで起こる『糖尿病』と、お口の生活習慣病とも言われる『歯周病』には深い関係があることをご存知ですか?
歯周病は糖尿病の合併症の1つであると同時に、糖尿病の重症化に影響を及ぼすことが明らかになってきました。放っておけば命にかかわる事態をく糖尿病。
その発症や重症化を食い止めるには、歯周病の予防や治療が重要なカギを握っています。
糖尿病について
糖尿病は、血糖値を正常に保つインスリンというホルモンの働きが悪くなり、血液中にブドウ糖が増えすぎた状態が続くことにより発症します。
血糖値が高くても自覚症状はないため、検査をしなければ気づくことができません。
放置すれば血液中に増えたブドウ糖が血管を傷つけ、動脈硬化を進行させます。
さらに重症化することで全身にさまざまな合併症を引き起こします。
歯周病について
歯周病は、歯周病菌などが原因となり歯を支えている組織が破壊されてしまう病気です。
日本では 35歳以上の人の約8割がかかっており、40歳以降では歯を失う最も大きな原因となっています。
また、歯周病菌は炎症のある歯茎の毛細血管から血液内に侵入し、全身を巡り動脈硬化を進行させるなど、全身疾患とも深くかかわっています。
『糖尿病』と『歯周病』は負のスパイラルを引き起こします
- 糖尿病になると免疫力が低下し、また唾液の分泌量が減って口内が乾燥するため、歯周病菌に感染しやすくなります。
- 歯周病にかかると、血液中に炎症性物質が運ばれインスリンの働きを妨げます。そのため、歯周病があると糖尿病の治療が困難になります
定期的に歯科健診を受けることをおすすめいたします
上述の図のように歯周病は糖尿病と相互関係にあり、糖尿病6番目の合併症と言われています。
そのほかにも、歯周病はさまざまな全身疾患を引き起こす要因となります。そのため定期的に歯科健診を受けることをおすすめいたします。
糖尿病と歯周病は並行して治療することで相互の改善が見込まれます。